ディーラーヘルプを考える 黒川想介 (56)

MAの考え方を参考に 独自の見込客創出、育成を 現在、制御系の部品やFA機器を販売している関係者の間では「オートメーション」という言葉はあまり聞かれなくなった。この業界の草創期には製造業で購入していた資材は、動力周辺の資材や受配電系の電設資材が主なものであった。その資材に混じって制御系の部品があって、電設資材とは区別されて「オートメーションパーツ」、通称「オートメパーツ」と呼ばれた。 オートメパーツは製造業の発展、業務用製品の増加によって種類は増えていった。半導体や電子部品の品質向上、制御技術の急速な進歩によって、モジュール化された制御商品が多数生まれた。それらの商品は制御コンポーネント、通称…


製造業・世界と戦う担い手づくり エキスパート待望 (27)

技術者が生き残るのに必要な普遍的スキルとは 今日の技術者人材育成コラムでは、技術者にとって永遠のテーマの一つともいえる、「普遍的スキル」について述べてみたいと思います。 国も積極的に取り組む高等教育の盲点文部科学省の中に大学分科会というものがあり、その中に「今後の高等教育の将来像の提示に向けた論点整理」というページがあります(http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo4/houkoku/1400115.htm)。2017年の末に将来構想部会というところが、今後の高等教育はどのようになるべきか、ということをまとめたものです。 その中で社会全…


産業用ロボットを巡る 光と影(18)

システムインテグレータ その③ 稀有なソフト力でSIの新時代を創るオフィス エフエイ・コム 私は産業用ロボットのコンサルタントとして全国のSIを見聞きしてきましたが、今回ご紹介するオフィス エフエイ・コム(http://www.office-fa.com/)は、ロボットなどのハードに精通しているだけでなく、ソフトの力も非常に優れているという今までの日本では到底考えられないSIです。 私の過去の記事でも、日本のものづくりの会社はハードには強いが、ソフトが海外に比べて非常に弱い、よって生産効率が上がらない、と申してきました。しかし、このSIのソフト力は世界屈指の実力を持っており、その実績もあります…


基礎から学ぶ中国工場管理〜実例で学ぶ管理のポイント〜 (18)

品質管理-中国工場の品質がよくないのはなぜか-(その2) 中国工場の問題点を生産の3要素で捉える③ 品質の決め手はトップの姿勢 前回は管理の中の科長について考えたので、今回は経営層について見ていきます。   経営層 中国工場で経営層と言えば、総経理や工場長のことです。筆者は中国駐在員時代、購入部材の品質管理責任者をしていました。 購入先には中国企業もありました。しかし、最初から品質のよい企業は、ほとんどありませんでした。取引当初はお世辞にもわれわれが求める品質レベルにない中国企業から、コストメリットの名のもとに購入することもありました。ただし、数量は限定しての話ですが。 取引していく…


【提言】外需失速を警戒する日本製造業「米中貿易戦争の行きつく先は?」〜日本の製造業再起動に向けて(48)

『外需失速・内需好調拡大』・・多くの経営者が、米中貿易摩擦の影響から輸出減少による経営悪化を警戒しており、『米中問題は予断を許さない』と語り、好調な内需拡大を予想する半面で、外需減少への危機感を抱いている。また、各メディアも米中貿易戦争の影響については敏感であり、『中国需要の減少が日本経済の悪化を招く』との警戒感を多く報道している。 『日本は貿易立国、資源の輸入が必要で自動車など工業製品を輸出して稼ぐ国』との概念からも、外需失速への強い警戒感が生まれているが、公表データによれば、日本の貿易依存度は輸出輸入とも10%台であり、諸外国から比べかなり低い水準にある。各国の貿易依存度をみると、韓国40…


基礎から学ぶ中国工場管理〜実例で学ぶ管理のポイント〜 (17)

品質管理-中国工場の品質がよくないのはなぜか-(その2) 中国工場の問題点を生産の3要素で捉える② 重要な役割を担う「科長」 今回は、管理者の中の科長について見ていきます。   科長 作業者から班長・組長を経て科長になる人もいますが、多くは既に他社で管理職を経験した人や大学卒の新人を将来の候補として採用している企業が多いようです。 現場の科長には、班長・組長とはまた違った多くの重要な役割があります。現場の日常管理を任せることになるわけで、日々の生産が問題なく行われること、何か問題や異常が発生したときの対処など生産品の品質確保という重要な役目を持っています。 生産品の品質確保と言う面で…


ディーラーヘルプを考える 黒川想介 (55)

研究開発・製品設計・情報技術… 攻めの営業でニーズを把握 オートメーションと言えば、自動制御技術を用いて自動化することである。一般的に人が操作しなくても、機械が自動的に動いて作業することを指して言う。 工場の機械や生産工程が高度で複雑でなかった時代には、オートメーションという言葉が頻繁に使われた。当初は工場内で使われる設備の自動化をオートメーションと言っていた。 経済が発展し社会が豊かになると、オフィスの自動化や住居の自動化が進められた。それぞれオフィスオートメーション、ホームオートメーションと言う語句が使われだしたために、工場の生産設備の自動化はファクトリーオートメーションと言われるようにな…


産業用ロボットを巡る 光と影(17)

先端技術を交換し合う企業たち! 企業同士で先端の生産効率化を共有 中小企業の情報交換会 先日、とある工場にて中小企業が複数集まり、情報交換会が行われました。参加された会社は、弊社のソフトを使用して、ロボットでの生産効率アップに成功されているお客さまです。 「ものづくりの企業は他社に工場を見せたくないのでは?」と思われるかもしれませんが、弊社のお客さまから「他の会社がどのように効率化アップをしているか見てみたい。情報を出しても良いのでマッチングしてくれないか?」というご要望が複数寄せられたので、弊社が今回の情報交換会のマッチングをいたしました。結果、参加された企業さまから「とても勉強になった。ま…


基礎から学ぶ中国工場管理〜実例で学ぶ管理のポイント〜 (16)

品質管理-中国工場の品質がよくないのはなぜか-(その2) 中国工場の問題点を生産の3要素で捉える① 育成なしには人材育たない 生産の3要素のMan(人)について考えています。 前回までは、作業者について見ていきました。今回からは、管理者と経営層について詳しく見ていくことにします。 管理者 中国工場でいう管理者とは、現場の班長さんや科長さんのことです。まず班長(組長)さんから見ていきます。 班長(組長) 班長・組長は現場を指揮管理しているという観点から、工場の品質を左右するキーパーソンといえます。自社製品のQCDレベルは、班長・組長のレベルによって決まると言ってもよいでしょう。 多くの工場では、…


製造業・世界と戦う担い手づくり エキスパート待望 (26)

技術者にとって回避したい丸投げ思考 技術者は抱え込む方が多い 技術者の多くは気質として自ら業務を抱え込んで何とかやり切る、という方が全般的に多い傾向があります。過去にもコラム「人に聴くということを覚えさせる」でその対策をご紹介したことがあります。 これはこれで、変なプライドを背後においてもらい、人と協業することを覚えさせることが重要です。しかし、中には全く逆の傾向を示す技術者も存在するということを認識しなくてはいけません。   丸投げする技術者 結論から先に言うと業務を丸投げする方です。左から右に仕事を流すのです。自ら考えて何とかしよう、他の人に聴きながら進めていこう、という考えでは…