【提言】製造現場を活かす「ボトムアップIoT」シリーズ⑤ 『社長のロボット秘書』で利益率30%向上〜日本の製造業再起動に向けて(44)

秋の展示会シーズンを迎え、出展している多くの会社で熱の入った「IoT」提案が行われている。第4次産業革命の大きなうねりと時代の変化を感じるのは私だけではないはずである。 2012-13年頃より、ドイツが提唱した「現代の黒船、インダストリー4.0」は、世界中の製造業に大きな衝撃を与え、人々が「第4次産業革命」の重要性を認識するキッカケとなったが、インダストリー4.0は、残念ながら中小製造業にはなかなか馴染なかった。 私の主要顧客である板金製造業でも、インダストリー4.0の導入事例はあまり聞こえてこない。その理由は、板金製造業の経営者がインダストリー4.0の思想やシステムを理解しても、板金工場には…


ディーラーヘルプを考える 黒川想介 (47)

IoTや超多様性の世界 第3次ローラー作戦必要 東京オリンピックが2年後に迫ってきた。競技施設・ホテル等の建設や交通インフラの整備で大きなお金が動いている。前回の東京オリンピックの時とは国の経済規模が違うため、動くお金が大きい割には当時のような東京中が好景気に沸き、騒がしい様子はない。 1964年の東京オリンピック時のGDPは30兆円弱しかなかったから、その影響力の大きさは明らかである。日本の高度成長が始まったのは50年頃からで、人口の流れは大都市へ向かい、大都市への人口集中が始まった。国はこれを是正するため62年に地方創生策を打ち出した。それが「新産業都市建設促進法」だった。税制が優遇されて…


基礎から学ぶ中国工場管理~実例で学ぶ管理のポイント~ (9)

赴任者のための現地(中国人)社員のマネジメント(その2) -労務管理・リスクマネジメント-② スタッフ信頼もチェック必ず 人事労務管理全般に関して言うと、人事労務に関する管理や規則すべてに日本人が関与する、決めるのは無理と言わざるを得ません。中国の人のことは中国の人がよく分かっているので、その管理は中国の人に任せることも必要です。それでうまくいっている日系工場も多くあります。 日本人の感覚と中国の人のそれは違うので、日本人の感覚で決まりを作ってもうまくいかないことは多々あります。例えば、日本の工場の決まりをそのまま使って失敗しているケースもあります。逆に、日本人の感覚では無理と思うことも中国の…


合成されたIDによるなりすまし:現代のフランケンシュタイン的怪物を暴く Byアリスデア・フォークナー(ThreatMetrix)

アリスデア・フォークナー (ThreatMetrix チーフアイデンティティオフィサー) 私たちの中にひそかに紛れこんでいるフランケンシュタイン的怪物とは何者でしょうか? イギリスの作家メアリー・シェリーが生みだしたキャラクターと同様に、この怪物もまた、本物の人間たちのパーツから出来上がっています。 サイバー犯罪者たちは、金銭を盗む新しく画期的な方法を発見してきました。データ漏洩の急増とともに、身元確認のための認証情報をはじめとする重要な情報が大量に盗みだされ、これらの情報はサイバー犯罪者たちの手に渡ってしまっています。 彼らはインターネットという覆いに隠れて、正当なユーザーのフリをすることが…


ディーラーヘルプを考える 黒川想介 (46)

対人スキル向上の研修を 付加価値アップ目指して成長 「巨人の肩の上に立つ」という言葉は、科学者アイザック・ニュートンがある書簡の中で例えに用いたことで有名になったと言われる。その意味するところは、偉大な先人たちの業績を巨人に例えて、自分が新たな発見や遠くを見ることができたのは巨人の肩の上(つまり、ひとえに先人たちの研究や業績の積み重ねの上)に立って見たからだということである。 科学技術の分野では発見・発明を動かしがたい事実として学び、その事実を土台にしてさらに研究を重ねて新たな発見・発明ということを繰り返して現在の科学文明社会をつくってきた。 営業の分野はどうだろうか。営業は科学技術のように積…


基礎から学ぶ中国工場管理〜実例で学ぶ管理のポイント〜 (8)

赴任者のための現地(中国人)社員のマネジメント(その2) -労務管理・リスクマネジメント-① 法令にのっとった処置を このシリーズでは、中国に赴任した方が知っておくべき基本的な労務管理、そして注意すべきリスクマネジメントについて書きたいと思います。 最初は、労務管理についてです。労務管理で覚えておくべきことは、中国の労働法や自社工場のある地域に適用される労働契約条例の主だった部分を理解することです。特に中国の場合、省や市、鎮で労働契約に関する決まりが異なるので注意が必要です。 ここ10年くらい中国でも労働者の権利意識が高まってきており、法律も労働者の側に立ったものに変わってきています。これは良…


製造業・世界と戦う担い手づくり エキスパート待望 (22)

若手技術者の文章作成の癖の一つ「反復」 先日、ある新聞で「中高生の読解力 ピンチ」という記事が出ていました。これを読んだ時に、これは決して中高生だけの問題だけでなく、若手技術者の多くに当てはまることであることを強く感じました。今回のコラムでは若手技術者の読解力不足から派生する反復という癖と、その改善方法について考えてみたいと思います。   違和感のある技術文章の典型例 かつて自らの部下を指導している時はもちろん、現在も複数の顧問先で文章の添削を行いますが、主語と述語が食い違うことの多さに驚くことが多いです。そして主語と述語の食い違いから派生してよく発生する特徴的な事象があります。 技…


基礎から学ぶ中国工場管理~実例で学ぶ管理のポイント~ (7)

赴任者のための現地(中国人)社員のマネジメント(その1) -赴任直後にすべきこと-④ 言動&行動には細心の注意 今回は、中国駐在において自らの言動で失敗した、中国人スタッフから嫌われた具体的事例を紹介します。   それくらいわかるはずだ、常識でしょ、当たり前のことだ 中国の人はわれわれ日本人が考えているより何もわかっていないのです、知らないのです。でも教えていないことは知らなくて当然ですから、彼ら彼女らのせいではありません。 常識とか当たり前とか、これも無理があります。常識が中国の人と日本人では違うのですから。日本人にとって当たり前のことでも、中国の人にとっては当たり前ではありません…


【提言】製造現場を活かす「ボトムアップIoT」シリーズ④ 中小製造業のIoT成功シナリオ〜日本の製造業再起動に向けて (43)

『中小製造業のIoT成功シナリオ』連続シリーズとして、中小製造業でのIoT成功事例を基に、IoT実践のシナリオを連載している。 1回目はシートメタル業界でのIoTの実態と『情報の5S化』の観点から『ボトムアップIoT』の必要性を紹介し、2回目では、ドイツと日本の国民性における製造業の違いを浮き彫りにしながら、ドイツの『トップダウンIoT』と日本の『ボトムアップIoT』の違いを論じ、シリーズ第3回目では、日本の中小製造業における「IoTの成功事例」を紹介し、『ボトムアップIoT』の有効性を検証してきた。 ボトムアップIoTは、中小製造業にとって新しい「ものづくり」を創造する『必需品』であり、『ボ…


ディーラーヘルプを考える 黒川想介 (45)

「岡目八目的」に見れば… 顧客は生命でなく市場 事の当事者よりも第三者の方が情勢を正しく判断できることを「岡目八目」と言う。 ひと昔前に日本の社会は工業化社会と言われていた。工業化社会と言われていた1970年代に電気や機械技術の発達によっていろいろな製品が生まれた。それらの製品を自動制御で作ってしまう便利な世の中になったという実感はあったが、当時の人はこれが工業化社会だとは言っていなかった。 工業化によって社会がより豊かになり、やがて「ポストインダストリー」という言葉が生まれた。次に来る脱工業化社会を意識した時、つまり対比できる社会があることを知った時に、これまで過ごした社会は工業化社会だった…