【特別寄稿】Team Cross FA 日本製造業復活のための処方箋

~スマートファクトリー化推進のためのSIerの役割に~ スマートファクトリー化の必要性が叫ばれて久しいが、実例としては「自社にスマートファクトリー構築ができる技術者を抱える企業」の事例か、特定装置・機器やシステムベンダーが発表する「部分的な導入事例」ぐらいしか話が聞こえてこない。最も必要とされている「技術者がいない」会社で、「工場を全体最適」するためにはどのようにすればよいのだろうか。 オフィス エフエイ・コムとFAプロダクツ、ロボコム、日本サポートシステムは2018年、日本発のFAソリューションを世界に提供するためのチームとして「Team Cross FA」を結成し、スマートファクトリー化に…


【特別寄稿】アーサー・ディ・リトル ADLが読み解くオートメーションの将来像

イノベーションが急速に進むFA領域 昨今、デジタライゼーション/AI/IoTに代表される様々なテクノロジーが市場に登場し、市場構造や企業のビジネスモデルに影響を与えるといわれている。デジタルテクノロジーを基点としたイノベーションはその影響力を増しながら、各社はその対応に迫られているのが現状である。迫りくる技術潮流が自社にどのような影響を与えるのか、また、その技術潮流を活用してどのように新たな事業モデルを産み出していくのかを各社が内外のリソースを投入して本気で考えるフェーズが到来しているといえる。 一方で、ファクトリーの世界に焦点を当てると、効率化/自動化が至上命題であったため、産業間での差異は…


【提言】外国人労働者は中小製造業の救世主か? 「米中貿易戦争の激震と第4次産業革命」〜日本の製造業再起動に向けて(46)

長きに渡り大規模な移民を拒んできた日本が大きく変化している。 外国人労働者の受け入れ拡大に向けた「改正出入国管理法」の可決により、今後5年間で30万人以上の外国人単純労働者を受け入れ、労働者不足の解消に役立てる計画であるが、この賛否で世論が二分している。 インダストリー4.0/IoTなど徹底推進する中小製造業でも、イノベーションか? 外国人労働者か? または、その両方か? といった疑問や議論が沸騰している。   世界に目を転ずれば、移民排除は時の流れである。移民制限にかじを切る欧米諸国に対し、周回遅れで移民を増やそうとする日本の法案には、欧米のメディアでさえ強い違和感を覚えている模様…


ディーラーヘルプを考える 黒川想介 (51)

戦略性のある時間配分を 守りより攻めの営業が重要 営業マンが携帯電話を持つのが常識になったのは、日本のGDPが500兆円を達成した頃である。携帯電話は、営業効率に多大な貢献をしている。便利なものは、得てして当初は嫌われる。 例えば19世紀の英国では、機械が労働者の仕事を奪うと言って、ラッダイト運動(機械破壊運動)が起きたことや、この業界でもシーケンサーが発表されたばかりの70年代には制御盤製作をなりわいにしている業者の人たちの間では、配線工数をお金にできなくなるという理由で嫌う傾向にあったことなどは、現在の便利さを考えると驚きである。 携帯電話より少し前にポケベルの時代があった。営業マンはひと…


基礎から学ぶ中国工場管理〜実例で学ぶ管理のポイント〜 (13)

品質管理-中国工場の品質がよくないのはなぜか-(その1) 中国工場の問題点を生産の3要素で捉える① 作業の単純・標準化が必要 このシリーズから中国工場の品質管理について書くことにいたします。 中国工場に生産を移管したときにどの企業でも直面するのが品質問題です。日本で問題なく生産していたものでも、中国生産では簡単には同じ品質になりません。 中国工場の品質が悪いのはなぜか、問題点は何かを考えるとさまざまな要因が浮かんできますが、ただ考えていてもまとまるものではありません。このようなときはある切り口をもって考えると漏れなくダブりなくまとめることができます。そこでわたしは生産の3要素(3M)を切り口と…


製造業・世界と戦う担い手づくり エキスパート待望 (24)

センスのある若手技術者を伸ばすために 様々な業界で様々な企業のサポートをしていますが、各企業で1、2人程度、とてもセンスのある技術者に出会うことがあります。年齢、学歴、性別は関係ありません。まさにセンスというものです。生まれ持ってのものといっても過言ではありません。 今日のコラムでは高いアウトプットを達成できるセンスのある技術者をどのように育成していくか、ということについて述べてみたいと思います。   センスのある技術者の共通項 センスのある技術者に共通しているのは、「自分で考え、基本的に提案型で業務を進める」「日々の業務の中からさまざまな気づきをする」「文章を書くよりも直感で動く」…


ディーラーヘルプを考える 黒川想介 (50)

サービスも戦略性が必要 営業マンの時間過剰は要注意 日本では、おもてなしという言葉が流布していることでもわかるように、サービスの文化をつくってきた。この文化は日本人の真面目さや勤勉さの表れであると言われている。 昨今、この真面目さや勤勉さがあだとなって、サービス過剰になってしまうというケースが多々みられる。「衣食住足りて礼節を知る」という故事があるが、足り過ぎると副作用が起こるらしい。 競争社会の中では、サービスは一つの勝ち抜く手段である。先手を取った企業は余裕をもって、サービスを充実させる。業界が成長すれば参入社は増える。参入社は、低サービスだが低価格でシェアを奪いにくる。シェアの減少を防ぐ…


基礎から学ぶ中国工場管理〜実例で学ぶ管理のポイント〜 (12)

赴任者のための現地(中国人)社員のマネジメント(その2) -労務管理・リスクマネジメント-⑤ 通訳は万能ではないと認識を 今回は、通訳に関するリスクについて書きたいと思います。 中国で仕事をするうえで通訳にもリスクがあることを認識することが必要です。異国の地で仕事をする生活をおくる場合には、大なり小なり言葉の壁というものが存在します。その存在をしっかり認識しましょう。多分みなさんには通訳が付くと思いますが、それで言葉の壁がなくなるということではありません。もちろん中国語がペラペラで通訳不要と言う方もいるでしょうが、全体としてみれば少数だと思います。 繰り返しますが、通訳を使っても言葉のリスクや…


【提言】中小製造業経営者と巡るインド・タイの旅『百聞は一見にしかず』〜日本の製造業再起動に向けて(45)

私の会社(アルファTKG)では、例年の恒例行事として海外交流視察旅行を実施している。今年度は、インド・タイの2カ国4都市を訪問し、躍進的な地元企業との交流やインドの主要大学との人的交流を実施した。 今回の寄稿は視察記として、参加した経営者の気付きや戦略を紹介する。参加した方々は、年間売上高10億円~50億円の中堅・中小製造業の経営者であり、精密板金や配線資材を製造するものづくり企業のTOP陣である。参加した企業の業績は急成長を遂げており、業界のリーディングカンパニーであるが、その名に相応しい『VIP』な交流視察となった。 『VIP』と表現したのは、今回の旅で訪問した4都市4カ所で交流した相手方…


ディーラーヘルプを考える 黒川想介 (49)

大切なコミュニケーション力 有効な教育や指導の開発が必要 販売店は顧客次第で大きくもなれるし、沈みもする。販売店は当初から顧客が多数あったわけではない。販売店にも創業期があった。 創業期の営業は、とにかく顧客をつくるのに腐心した。一軒一軒と顧客ができる度に喜びを感じた。そのような時代の営業は、顧客満足営業や課題解決営業に力を入れるという考えはなく、ひたすら顧客開拓営業に邁進した。 現在、創業40年、50年といわれている部品・機器の販売店の創業時代は荒々しい時代であって、顧客開拓はもっぱら飛び込み訪問が有力な手段であった。現在ではアポイントなしの訪問が嫌われるため、新規の顧客開拓にはほとんど効果…