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モノとモノを繋いだり、保持・固定する役割を果たしているネジの技術が日進月歩している。振動などでも緩まないネジが各社から販売され色々な所で利用されているが、最近の話題は極小ネジの技術だ。1ミリぐらいのサイズのものが電子機器などの用途を中心に利用されているが、今後のネジは1ミリ以下の0・5や0・6ミリぐらいのサイズが求められている。小型・薄型・軽量化の求められるスマートフォンやデジタルカメラ、固定ネジを1本から3本にすることでより保持が安定する歯のインプラント用などだ▼問題は、ここまでネジが極小化すると人手を使ったネジ取り付け作業ができないことだ。そこで求められるのはネジの取り付け技術である。この…


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国立大学にモーターやオートメーションなどの学科がなくなりつつあると聞いた。理由は学生に人気がなく、志願者がなかなか集まらないことが大きな要因だという。聞いて意外な感じを受けると同時に、なぜ人気がないのか不思議に思った。よく聞いてみると、どうも地味な分野なため、先端技術のようなハイテクなイメージがないらしい。いまの理系の学生はコンピューターやクラウド、半導体などといった、華やかなところを希望しているようだ▼モーターはあらゆる電機機器の駆動源となる重要な部分を支えている。工業分野で消費されている電気の3分の2はモーターで消費されていると言われるぐらい、良い意味でも悪い意味でもモーターは大きな役割を…


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上場企業の2015年3月期第2四半期決算が連日発表されている。製造業は為替が円安で推移していることもあり、輸出企業を中心に売り上げが大きく伸び、利益も大幅に増やしているところが多い。リーマンショック後の落ち込みを取り戻し、過去最高の売り上げ、利益を記録している企業も目立つ。ただ、製造業全体をみると、なんとなく閉塞感も感じる▼オートメーション新聞11月12日付から、前アマダ取締役兼専務執行役員の高木俊郎氏の連載をスタートした。高木氏は「日本の製造業再起動」をテーマに、いままでの知見を生かした活動を行っているが、そのキーワードは、日本の「中小企業」と「ローカル企業」が握っていることを強調している▼…


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近ごろ「リケジョ」ということばをよく聞く。理科系の分野に精通した女性を指している。理系には一般的に男性が多いことから、この分野に強い女性には、特別な呼称として呼ばれているようだ▼理系分野だけでなく、最近は男性の職業分野に女性の進出が目立つ。寿司職人や左官業など従来、男の職場と思われていたところで女性が働き始めている。人手不足が続いている建設分野では、女性の働き手を呼び込もうと「けんせつ小町」という愛称を決めたという。土木系の仕事や研究に携わる女性は「ドボジョ」という愛称も使われているが、土木以外の広く建設現場で働く女性を表すものとして使用していくらしい▼先日取材でお会いした経営者に、オートメー…


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感染力の高さから西アフリカを中心に感染者が広がっているエボラ出血熱は、死者が4000人を超え、依然衰えを見せていない。まだ有効な治療方法や特効薬が見つかっていないこともあり、世界を恐怖に陥れている。しかし、治療の効果が高いとして富士フイルムの子会社から発売されている抗インフルエンザ薬「アビガン」が注目を集めている▼富士フイルムが薬品?と思ってしまうが、同社の売り上げ構成は、フィルムを使わないデジタルカメラが主流になっていることもあり、現在ではフィルムやカメラ以外の売り上げ比率が高くなっている。薬品だけでなく、化粧品や高機能材料なども手掛け、その領域は宇宙までも広げようとしている。見事な事業シフ…


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我が国最大のエレクトロニクス関連機器の展示会「CEATEC JAPAN」が開催され、昨年を9000人上回る約15万人の来場があった。昨年はモーターショーかと思われるほど自動車メーカーが大きなブースをとって、未来のクルマを提案する大きなデモコースを設けた。また、一昨年は国内外の家電メーカーが薄型テレビのアピールに大きな展示スペースを割き、派手な演出を行った▼しかし今年のCEATECは、昨年、一昨年と比べると大きく様変わりし、クルマや薄型テレビを探すのが難しいほどひっそりした展示になっていた。それに代わって展示スペースを埋めたのが、ロボット技術を応用したアプリケーションや、PV(太陽光発電)システ…


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人体では細胞内輸送として、「ダイニン」と呼ばれるモーターたんぱく質が細胞の生命維持のために活動している。われわれの生活における物流システムが、モノ、場所、時間をそれぞれ適切な時間に輸送できるように制御しているのと同様、人の体を作り上げている細胞においても、細胞内に物質が正しく輸送されるように厳密に制御されているという▼生活における物流システムの制御のほとんどが中央集中型であるのに対し、細胞内の物質輸送はそれとは異なるとして、研究が重ねられている。情報通信研究機構は、この制御メカニズムを解明し、ダイニンが自分自身で運動活性を抑制する自己制御を行っていることを明らかにした。この成果が感染メカニズム…


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半導体メーカー各社が産業用途向けの市場開拓に力を入れている。従来は生産数量が多い民生用途の開拓に重点を置いたメーカーが多く、数量も増加基調で推移してきた。しかしこの市場は、生産数量に反比例する形で価格が下落する傾向が強く、薄利多売になっているメーカーも多いのが実情。韓国など新興国との競争も一層激化している▼ルネサスエレクトロニクスは、自動車用とFA分野などの産業用途を重視した営業戦略を強めている。付加価値が高く、利益の取れる分野へシフトするためだ。産業用途ではパワー半導体に注目が集まっている。今後の需要拡大が見込め、付加価値も価格も高いためで、この半導体から撤退した東芝も再び参入を計画している…


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学校が夏休みのため、通勤や仕事で乗る電車の中で学生や生徒の姿は少なくなったが、それに代わって昼間の電車で目立つのがスタンプ帳を持った母と子供の親子連れの姿だ。恒例のスタンプラリーが今年も、JR各社がポケモン、私鉄も東京メトロが仮面ライダーとプリキュア、西武鉄道は妖怪ウォッチなど、各社が開催している。酷暑の中、子供に引っ張られる形で親も汗だくで歩き回っている▼いま、妖怪ウォッチというゲームが子供たちの間でブームになっている。妖怪を見ることができる「妖怪ウォッチ」という時計を使って、妖怪と友達になったり、助け合ったりしていくのがストーリーだ。以前流行したたまごっち以来の電子機器ゲームのヒット商品の…


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週末は炎天下のグリーン上で身体を動かしている。グリーン上と言ってもゴルフではない。ぶどうとりんごを相手にした果樹作業である。りんごは花の摘花から始まり、実の摘果、袋かけと続き、ブドウは房切りと呼ぶ実となる房を選んで形を整え、さらに房が手のこぶしのような形になるように粒を数えながら粒を抜いていく、といった作業が続く。特にブドウは作業時期からずれると粒が不揃いになるため、短期間での作業になる。しかも上を向きながら、手を肩以上に上げて作業するため、腕と首に非常に負担がかかる▼最近、この負担を軽減する用具ができた。Tⅰ‐Nⅰ形状記憶合金の超弾性を利用して腕の動きをアシストするもので、上げた状態の腕や首…