機械受注の底は近い

2019年は製造業各社にとっては厳しい状況が続く。人手不足や自動化に対する関心は高いものの、工作機械や半導体製造装置、産業用ロボット等の市況がなかなか回復してこない。 人に会って景気を尋ねるたび「今年は厳しいね」との回答ばかり。そんなあいさつが定番化してきているのが怖かったりもする。 実際のところ、回復はどのあたりになるのだろうか。   いくつかのヒントがある。三井住友DSアセットマネジメントがまとめたマーケットレポート「『工作機械受注』はいまが底か?」では「底は近い」と結論づけている。 いわく、6月の工作機械の受注金額が下限と見られていた1000億円を割り込んだこと、過去の受注調整…

続きを読む

積み上げたものを活かす

先日、プリント基板の設計製造、実装を事業とするキョウデン(長野県箕輪町)にお邪魔した。訪問の事前準備として同社について調べていたら、とてもユニークな歴史を持つ会社であることが分かった。   事業のスタートは1983年、地域の家電販売店から。機械や工具系の販売店や電気工事業からメーカーになるケースはよく聞くが、家電販売店から始まってメーカーになって今も活躍しているという例は非常に珍しい。これだけで興味を引かれるが、その後の歩みもユニークだ。 パソコンメーカーのソーテック、パソコンショップのフリーウェイ、家電量販店のナカヌキヤなどの子会社化(現在は売却済み)や、スーパーマーケットの長崎屋…