【工場新設・増設情報】11月第2週

JVCケンウッド、国内向けカーナビ生産をインドネシアから長野工場に移管

JVCケンウッドは、国内市場向けカーナビゲーションシステムの生産を、現在のインドネシア工場から長野県伊那市のJVCケンウッド長野に移管する。サプライチェーン分断への対策や自動運転車の普及に向けたサイバーセキュリティー対策への開発強化に向け、生産拠点を国内回帰して地産地消、自動車メーカー向け事業拡大を進める。

第1弾として国内アフターマーケット向けカーナビの生産を国内に全面移管を開始。自動車メーカー向けカーナビも段階的に生産を移管し、中期的には現在の生産台数10万台の5倍となる50万台の生産体制を目指す。

また生産移管にともなって新たに組み立て・調整・検査自動化システムを導入。国内アフターマーケット向けの2022年モデルから同システムに対応した基本設計の大幅な見直しを行い、生産技術機能の増強と高度化を推進する。

https://www.jvckenwood.com/jp.html

日清製粉、中四国地区の製粉生産拠点を再編。倉敷市に新工場。岡山・坂出工場は閉鎖

日清製粉は、岡山県倉敷市水島地区の生産能力550トン ・2ラインの新製粉工場を新設し、既存の岡山工場・坂出工場を閉鎖する。

新工場の生産能力は、1日あたりの小麦挽砕能力550トン、 小麦粉サイロ収容力4200トン 、立体自動倉庫収容力20万袋(5000トン )。2023年1月に着工し、25年5月に稼働開始を予定。総工費は約140億円。

中四国地区は岡山工場と坂出工場の2拠点体制で運営されていたが、小規模で大型穀物船が接岸できない、小麦サイロと直結していないことから製造コストが高くなっていた。それに対し新工場は、大型穀物船が接岸できる穀物サイロ会社に隣接し、原料小麦調達に有利で、交通アクセスも良く、ローコスト運営が可能になる。

https://www.nisshin.com/

コマツ、氷見第二工場内にシールリングの新工場。今月から稼働開始

コマツは、氷見第二工場敷地内に、足回りコンポーネント部品のシールリングを製造する新工場を建設し、11月から生産を開始する。

新工場は床面積8230㎡で、投資額は約36億円。コマツNTCと共同開発した高精度高能率なCBN研削加工機やAI技術を活用した自動検査装置などを導入し、大幅な省人化と生産性向上を実現している。

https://www.komatsu.jp/ja

中国木材、秋田県能代市に新工場。2024年1月の稼働開始を予定

製材大手の中国木材は、秋田県能代市に新工場を建設する、稼働開始は2024年1月を予定している。

新工場は、製材工場、未利用材工場、乾燥・加工ライン、バイオマス発電などを実施する。

http://www.chugokumokuzai.co.jp/

東洋紡、国内生産拠点の富山事業所を再編。井波工場と入善工場を庄川工場に集約

東洋紡は、繊維事業の国内生産拠点となっている富山事業所について、紡績工程を担っている砺波市の井波工場と下新川郡の入善工場の生産を休止し、両拠点の紡績工程を織布・加工工程のある射水市の庄川工場に集約する。

2024年3月をめどに両拠点の生産を休止し、庄川工場の織布部門の生産を縮小し、そこに紡績工程を移管。新体制に移行後、マレーシアの生産拠点を活用し、国内の紡績・織布・加工のテキスタイル生産を継続していく。

https://www.toyobo.co.jp/

浅野撚糸、福島県双葉町に新工場。2023年4月に稼働開始

浅野撚糸は、福島県双葉町に新工場「浅野撚糸双葉スーパーゼロミル(仮称)」を建設し、2023年4月の完成・稼働開始を目指す。

新工場は敷地面積2万8000㎡、建設面積は8000㎡で、合糸機50錘を6台、撚糸機120錘を20台、スチームセッター1台を導入する。また高い吸水性能を持つ自社ブランドタオル「エアーかおる」販売店も併設する。

https://asanen.co.jp/

くまさんメディクス、熊本県合志市に半導体製造装置の新工場

半導体製造装置メーカーのくまさんメディクスは、熊本県合志市の栄第2工業団地に半導体製造装置の新工場を建設する。操業開始は2022年10月を予定している。

https://ksmedix.com/

グリーンストア、鹿児島県奄美市に加工食品の新工場。HACCP取得、海外輸出用を製造

奄美大島で食品スーパーを展開するグリーンストアは、奄美市内に加工食品の新工場を建設する。新工場ではHACCPを取得し、お菓子や冷凍食品など海外輸出用の加工食品の製造を行う。11月に着工し、22年2月の完成を目指す。

http://xn--cck1a1a1d6i2b4c.com/store.html

三泉シヤー、大阪市大正区に縞鋼板の新工場。中山製鋼所内に

縞鋼板(チェッカープレート)を製造する三泉シヤーは、大阪市大正区の中山製鋼所船町工場内に新工場を建設する。稼働開始は2023年4月。

https://www.sansen-shear.co.jp/

両備テクノモビリティーカンパニー、岡山県加賀郡にトレーラーやロボットなどの新工場

岡山県を中心に交通・運輸事業などを行う両備ホールディングスの社内カンパニーの両備テクノモビリティーカンパニーは、岡山県加賀郡吉備中央町湯山に新工場となる吉備工場を竣工した。

新工場は、トレーラー、アシストユニット関連商品、ロボット関連商品、消滅型生ごみ処理機、EV事業などの開発拠点となる。自動溶接ロボット、アシスト機能付き配膳台車、プッシュブル型塗装ブース、生産販売統合管理システム、レーザー加工機などの設備を導入し、ローカル5G導入も検討している。敷地面積は1万7054㎡、鉄骨造2階建で、延床面積は6592㎡。投資額は13.3億円。

https://ryobi-techno.com/

三井不動産ワールドファーム、茨城県筑西市のカット野菜冷蔵加工工場が稼働開始

三井不動産ワールドファームは、茨城県筑西市のカット野菜の冷蔵加工工場を稼働開始させた。鉄骨造1階建てで延べ床面積は1046㎡。自社圃場20haで生産したキャベツの冷蔵・加工を行い、生産能力は1日あたり最大10トン 。30ha以上のキャベツの全量を加工可能。

工場内では、温湿度管理や入退室管理、場内監視、圃場モニタリングなどのスタートアップ企業と協業し、スマート農業に必要な設備を導入。

今後2025年には首都圏近郊地域で300箇所100haの圃場運営まで拡大する計画としている。

https://www.mfwf.co.jp/

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