オータックス 富士通コンポーネントからコネクタ事業を譲受、産業機器向け品揃え強化

オータックス(横浜市港北区)は、富士通コンポーネント(東京都品川区)のコネクタ事業の一部を譲受することになり、7月1日に事業譲渡契約を締結した。

オータックスは、DIPスイッチをはじめとした各種操作用スイッチ、端子台やコネクタなどの接続機器を中心に、制御機器、空調機器、通信機器、事務機器など各種電機機器向けに40年以上にわたり製造・販売をしている。

今回、富士通コンポーネントのコネクタ事業の一部を譲受することで、FA分野を中心とした産業機器向けの品ぞろえを充実することで、既存のスイッチ・端子台事業との総合的な商品提案力を強化し、売り上げアップを図る。

譲受するのは、産業用の基板対基板/基板対ケーブル接続用角形コネクタ(CN-360形/370形)などに関連する生産設備、成形金型、プレス金型及び技術資産(知的所有権を含む)の一式で、従業員を含まない。同社では今後、本社工場にこれらの設備を移設して生産を行うが、具体的なスケジュールは今後両社で協議する。

オータックスの2020年3月期の売上高は99億円。今回のコネクタ事業の譲受で、21年度に4億円の売り上げプラス効果を見込んでいる。

オータックス 富田周敬 社長

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