工場新設・増設情報 4月第2週 秋田エプソン、メニコン 、明治、スズキ

【国内】

▶︎秋田エプソン
秋田県内のウオッチ生産拠点を集約・効率化するため、2019年7月から本社内(秋田県湯沢市)に建設を進めていた新棟(8号棟)が竣工し、3月30日から稼働を開始した。これまで2カ所で行っていた製造と組み立てを、今後は部品加工からウオッチ組み立てまで本社内で一貫して行っていく。

また、セイコーエプソン日野事業所(東京都日野市)の国内向け製品倉庫を集約し、海外向け保税倉庫を確保して一元管理することで、物流の効率化も図るとしている。

延床面積は3808平方メートル(2階建て)、投資額は約6億円。

秋田エプソン新棟(8号館)

 

▶︎メニコン
2018年12月に2・3階への増床工場を着工した、1日使い捨てコンタクトレンズの製造工場であるメニコン各務原工場(岐阜県各務原市)の工事が完了した。

コンタクトレンズの市場規模は国内で約2300億円と言われており、中でも1日使い捨てコンタクトレンズは国内および海外での使用者が伸長している。同工場はこれまで5つの生産ラインだったが、増床により最大15ラインまでの増設が可能となった。今後は順次、ラインを追加していく。

敷地面積は3万760平方メートル、延床面積は1万9338平方メートル(1〜3階)。

 

▶︎明治
京都工場(京都府京田辺市)における、「(ザバス)MILK PROTEIN」などを生産するラインの能力を増強する。プロテイン市場は、健康志向の高まりによる運動層の拡大等によって大きく伸長しており、今回、生産設備の増強を行うことで、生産能力を約1.6倍に拡大する予定。

稼働時期は2021年9月以降順次、投資金額は約37億円。

京都工場外観

 

【海外】

▶︎スズキ
ミャンマーにおける四輪生産販売子会社であるスズキティラワモーター社が、ミャンマー市場の拡大に伴い、四輪車の溶接、塗装、車体組立を行う新工場を建設する。新工場は年間4万台の生産能力を持ち、2021年9月に稼働を開始する予定。
 
スズキは1999年からミャンマーで現地生産を始めており、現在は2つの工場でキャリイ、シアズ、エルティガ、スイフトの4機種の生産を行っている。19年の生産台数は1万3300台(前年比25%増)、販売台数は1万3206台(28%増)で、新車販売のシェアは60.3%。

工場敷地面積は約20万平方メートル、建屋面積は約4万2000平方メートル(現工場は約4000平方メートル)。投資額は120億円。

 

▶︎明治
中国事業の拡大に向けて、明治乳業(蘇州)における牛乳やヨーグルトなどの生産ラインを増設する。明治グループは、海外市場での成長基盤の確立を重点方針として掲げており、最注力地域と位置付ける中国には2019年9月に明治乳業(天津)を設立し、生産体制を強化する方針としている。

生産能力は増設前の約1.3倍を予定、投資金額は約23億円。

明治乳業(蘇州)

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