【各社トップが語る2020】ワゴジャパン「30年の実績活かして展開」原田秀人 代表取締役社長

ワゴジャパン 原田秀人 代表取締役社長

 

2019年12月期の売り上げは前年度よりは減少した。その中にあって、ビル関係、学校などの公共施設での環境に配慮した空調、照明制御での投資が旺盛で売り上げの落ち込みを抑えた。

特にインテリジェント照明制御の「DALI」に関連した案件がお客さまからの指名で拡大している。また、鉄道関係に向けた電源やハブなどの販売も好調だ。鉄道向けにはFAで販売している製品を展開できる要素が多く、これからも期待できる。

20年は日本法人ができて30周年の記念の年である。30年の間には、透明構造にした「WFRワンタッチ・コネクター」や「TOPJOB Sレバー操作タイプ端子台」など、日本から開発提案して、グローバル市場で販売されている製品も多い。今年もオートメーションとインターフェースを中心に、CC-Link TSN対応のIOをはじめ、ハブ、電源などで新製品の発売を予定している。

端子台もスプリング端子方式の採用製品が昨年から急速に増加しており、今年も加速することが見込まれる。すでに新幹線の新型車両で本格採用が決定し、納入が始まる。

19年のJECA製品コンクールで圧着端子を使用しない大電流用端子台「POWER CAGE CLAMP」が、省工数・省メンテナンス効果が高いとして、「東京都立産業技術研究センター理事長」の栄誉に輝いたが、電設業界も人手不足であることから、スプリング端子方式の省力化効果を活かす方向にある。そこで今がチャンスと捉え、スプリング端子方式の歴史、特徴、効果などを紹介した冊子を作成し、アピール活動を強化している。

今年は昨年の売り上げ落ち込みの挽回に向け、単品からソリューション販売への取り組みを強めるとともに、人手不足の解決策につながるスプリング端子方式の「WAGO」を各分野に浸透させていきたい。

 

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