世界が注目の鉄道インフラ専門展「鉄道技術展 2019」「橋梁・トンネル技術展」11月27~29日 幕張メッセで開催

 

安全・安心・快適・環境・省エネを追求する鉄道技術の専門展「第6回鉄道技術展2019」および、社会インフラ構造物の長寿命化に向けた新技術や老朽化対策が一堂に会する「第3回橋梁・トンネル技術展」(主催は共にフジサンケイビジネスアイ)が、11月27日(水)~29日(金)、幕張メッセ5~8ホール・国際会議場で開催される。

開場時間は10時~17時、入場料は2000円(招待券持参者、Webでの事前登録者は無料)。※写真は前回(2017年開催)の様子

 

■鉄道技術展■

あらゆる分野の技術 一堂に
531社・団体 海外からも多数出展

鉄道技術展は、2010年に初開催し、今回で6回目を迎える鉄道インフラに関する専門展示会。鉄道・交通システムやインフラ技術、施設、電力、輸送、運行管理、車両、インテリア、旅客サービス関連など、あらゆる鉄道分野の技術が横断的に会する総合見本市として、世界から注目されている。今回、ドイツパビリオン、スイスパビリオン、EUパビリオンなど海外からも多数出展しており、国際色豊かな展示となっている。

鉄道技術のジャンルは多岐に渡り、製品・技術・サービスの向上やその効果が鉄道だけにとどまらず、最終的には地域の活性や街づくりにまでつながっていくものとして、毎回さまざまな分野の最新技術が出展している。

初回開催時212社・団体の出展から始まり、回を重ねるごとに規模を拡大し、前回第5回目(17年開催)では525社・団体の出展となり、3万2000人を超える来場者数となった。今回は531社・団体(1175小間)が出展する。

 

カテゴリー別では、「交通・鉄道システム、横断的技術」として、最新形ラックアンドピニオン方式ドア駆動システムの実機モックアップの展示や、ウォークスルー式ボディスキャナー向け「ミリ波セキュリティイメージングレーダー」、5GやIoTを活用した鉄道業界における最先端事例の紹介、非接触かつリアルタイムで計測する鉄道車輪寸法・変化量測定システムなどが出品。

「土木・インフラ技術・施設」は、片手で持ちやすく機能満載な電動工具や、機能と美しさも提供する操作用スイッチ、沿岸地域や山間部・降雪地帯の配線施工に最適な耐塩害・耐候性結束バンド、話題のイタリア発照明システム「青空ライト」や、わずか8センチ厚で空間を広く高く演出するパネル一体型照明システムなどが集合。

「電力・輸送・運行管理」は、気象監視システムや改札口情報案内ディスプレイなど、運行管理・旅客案内業務を支援するシステム、レール/車輪の表面粗さ計測システム、電気二重層キャパシタと水素燃料電池の複合型電源などが出展。

「車両、インテリア」は、車両の屋根や車体、足回り、沿線、駅構内等の汚れを洗浄する高圧スチームクリーナー、摩擦ではなく予荷重でボルト固定を保持するウェッジロックワッシャー、各種EN規格品や各国の鉄道市場で実績のある戸先ゴムセンサ、モニタリングカメラ、列車案内表示、車両モニタリングシステムなどを紹介。

「旅客サービス」は、駅の新型自動放送装置やチャットボット、ビッグデータを活用した旅客のデータ分析、駅業務のペーパレス化、ロッカーの空き情報をタッチモニタや手持ちのモバイル端末に表示するロッカーコンシェルジュなど、最新の技術やサービスが披露される。

 

■橋梁・トンネル技術展■

保全技術をテーマに特化
70社・団体 専門セミナー連日開催

橋梁・トンネル技術展は、維持管理やモニタリングに関する保全技術展で、鉄道にも関連する技術テーマに特化した同時開催展。

現在、1960年代の高度経済成長期に建設された多くの橋梁やトンネルが、耐用年数とされる50年を超え、一斉に老朽化するという問題に直面している。対策が急がれる中、維持管理や点検に関連する技術や新材料の開発が活発化している。同展では、評価・維持管理・補修、補強といった保全技術と、次世代に繋がる橋梁・トンネル建設に関する製品や技術がそろい、最新技術動向と問題点を提議する専門セミナーも連日開催する。

出展内容は、橋梁・トンネル建設技術/予防保全技術、ネットワークモニタリングシステム、検査機器、構造物の劣化・老朽化対策、補修・更新技術、材料、工法、コンサルタント、レンタル機器・機材、インフラ点検用ドローンなど、70社・団体(100小間)が出展。

展示会企画として、業界でも注目のロボット技術・AIにスポットをあてた“自動化ゾーン”を設けている。

 

現状と今後の展開
基調講演など連日開催

期間中は、併催事業として基調講演や各種セミナーも多数開催される。

鉄道技術展の基調講演は、国土交通省による「頻繁する自然災害と鉄道技術行政」、東京メトロによる「東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会に向けた東京メトロの取組み」、JR東日本による「JR東日本のオープンイノベーションとMaaS」、東京大学による「MaaSをとりまく最近の動向」が実施される。特別講演は、三菱電機と日立製作所が「鉄道を軸とした社会の未来」をテーマにそれぞれ講演を行う。

セミナーは、「鉄道分野におけるセキュリティーの現状と課題」や「列車制御システムによる自動運転の取り組み」「JR西日本のDXに向けた挑戦」「日仏鉄道技術シンポジウム2019」などを予定。

このほか、計12セッションの製品技術説明会や、橋梁・トンネル技術展との合同企画「ステージプレゼンテーション」も実施。

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