IMV 統括機関に選定、地震計ISO化へ。22年制定目指し活動開始

IMV(大阪市西淀川区)は、地震計のISO(国際標準規格)制定に向けたタスクフォースの統括機関に選定され、活動開始した。

地震が各方面に及ぼす影響は計り知れないが、その震度を測定する地震計測に関する世界的な基準は制定されておらず、各国ばらばらであるのが実状。

地震計の規格は、米国では地質調査をする所がやっており、シェルガスの採掘や核実験といった個別機関の仕様に基づいて行っている。日本では気象庁が緊急地震速報などで測定しているが、エレベーターは独自の昇降機技術基準で測定するなど、国のなかでも異なっている。

そこで、世界で不統一な地震計測に関する基準策定が急務だとして、この分野の技術開発でトップを行く日本が中心となり、地震計のISO国際標準化に取り組むことが決まった。

IMVは振動計測・分析のパイオニアメーカーとして、国内外で多くの実績を有していることが評価され、タスクフォースの統括機関に選定されたもの。

ISO制定に向けて、2019年度から調査委託助成活動を開始し、TC268へ参加しながら国内の意見集約を進めていく。最終的に2022年を目標にISOの規格化制定を目指す。

地震の揺れ度合いで工場設備の保守点検状況などが変わってくる。工場をはじめ、上下水道、交通、通信などの社会インフラの点からもISO規格に準拠した地震計を設置することで、国際標準に基づいた比較・対策が可能になる。

IMVでは、地震計のISO制定に向けた活動を進めることで、品質のISO9000や環境の14001と同様、社会的な影響力を高め、振動計測事業の飛躍にもつなげていく。

オートメーション新聞は、1976年の発行開始以来、45年超にわたって製造業界で働く人々を応援してきたものづくり業界専門メディアです。工場や製造現場、生産設備におけるFAや自動化、ロボットや制御技術・製品のトピックスを中心に、IoTやスマートファクトリー、製造業DX等に関する情報を発信しています。新聞とPDF電子版は月3回の発行、WEBとTwitterは随時更新しています。

購読料は、法人企業向けは年間3万円(税抜)、個人向けは年間6000円(税抜)。個人プランの場合、月額500円で定期的に業界の情報を手に入れることができます。ぜひご検討ください。

オートメーション新聞/ものづくり.jp Twitterでは、最新ニュースのほか、展示会レポートや日々の取材こぼれ話などをお届けしています
>FA・自動化、デジタル化、製造業の今をお届けする ものづくり業界専門メディア「オートメーション新聞」

FA・自動化、デジタル化、製造業の今をお届けする ものづくり業界専門メディア「オートメーション新聞」

オートメーション新聞は、45年以上の歴史を持つ製造業・ものづくり業界の専門メディアです。製造業DXやデジタル化、FA・自動化、スマートファクトリーに向けた動きなど、製造業各社と市場の動きをお伝えします。年間購読は、個人向けプラン6600円、法人向けプラン3万3000円

CTR IMG