ADL「自律マシンに関するレポート」、農業分野への広がり期待

アーサー・ディ・リトルは、自律運転車に対するレポート「Autonomous Machines in the fast lane?」をまとめ、公道で使用しないオフハイウェイ部門の自律マシンについて、その動向について解説している。

自律マシンは、オペレーターをまったく必要としないレベル3・レベル4の車両にのみ適用され、コンポーネントとしてLiDARなど3D知覚センサ、GNSS等が重要となるとしている。現状、農業と建設ではオペレータ支援システムを搭載したレベル2の機械が使われているが、まだレベル3の車両は数が限られている。多くの事例では運用コストがとても高いのが難点だが、自動車産業の研究開発が活発なため、その恩恵を受けることができるだろうという。

自律マシンは金を稼ぐツールであり、ユーザーはコスト削減の要望が強い。また労働者と製品の品質を維持するためにも安全性と信頼性の向上を望む向きも多い。自律マシンの予想償却期間は2年、実際に動くのは3~5年だろうとしている。

自律マシンのアプリケーションのパイオニアとなるものには共通点があり、高い使用率、閉鎖された作業環境、シンプルな仕事、路上や道路交通ではないこととなっている。

2025年頃には自動マシンの市場ができあがり、マテリアルハンドリングは倉庫内の自動リフトをはじめフロントランナーとして進んでいる。芝刈り機は車両サイズと価格が低く、運転する人の人件費がコストを占めているとし、レベル4の高いレベルの自律運転にするか、全く自動化しないかのどちらかになるだろうとしている。農業は2030年以降、自律マシンの最大の市場になるだろうとしている。建設は道路建設用のローラーコンパクターなどニッチなアプリケーション以外は難しいとしている。

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