【流通各社トップが語る2018】鳥居電業「エッジコンピュータに期待」

代表取締役社長 池田茂

2018年3月期の売り上げは前年度比115%ぐらいが見込まれる。上期は105%ぐらいと出だしはあまり良くなかったが、下期以降は大きく伸長してきて毎月120%で推移している。半導体・FPD、スマホ、ロボット、EV(電気自動車)などの動向を見ても判るように、産業全般が旺盛な需要に支えられてFA機器の販売が増加している。

当社もその恩恵を受けてはいるが、売り上げの約35%を占めるME(医療機器)向けの販売も安定しているため、FA向けが悪くても全体では安定した伸び率を確保できる一方、今期のように市場でのFA向けの伸びが大きい時には全体の伸び率が他社より低くなりがちだ。

IoT、AI、エッジコンピュータなどが新登場したいまの状況は、確実に新たな時代に入った新しいFA市場を作り出そうとしていることを実感している。FA市場はいままでPLCが牽引してきたといえるが、PLCがエッジコンピュータの役割を果たしながらセンサをつないでロボットを制御し、自動車も自動運転が始まるといった通信とコンピュータの時代は、市場を確実に変化させ、新たな市場を創り出す。今までの市場ではシェアを1%上げるのは大変であったが、こうした流れの中では、容易に飛躍できる大きなチャンスだと感じている。この良い状況は20年頃まで続くのではないだろうか。

今後の市場性から、ロボット周りを含めて、コンピュータや通信関連商品へ扱い商品幅を広げており、ベッコフオートメーションやアルゴシステムなどの販売を開始したが、さらに市場を見ながら増やしていきたい。

今年も多少調整があっても好調な需要が続くものと見ており、2025年度の創業100周年に向けた新たな計画を4月からの新年度より進めていく。

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