「人~システム」接点担う フットスイッチで市場創出 大阪自動電機 与田 彰 社長インタビュー

2017年3月1日

大阪自動電機 
与田彰 代表取締役

「オジデン」ブランドでフットスイッチ総合メーカーとして確固たる地位を確立している大阪自動電機。50年以上の長きにわたり技術を積み重ねながらも新しいことに挑戦し続ける経営で「GS形シリーズ」がフットスイッチ業界初のグッドデザイン賞を受賞するなど、活躍の幅を広げている。経営方針や意気込みを与田彰社長に聞いた。

-後継者不足など問題となっていますがご自身はどうでしたか?

入社するまでは先代社長も私も会社継承の意思は無く、私自身多くの仕事を経験してきました。それからさまざまな偶然が重なり、この会社は後継者でも特別扱いがなくゼロから現場実績を積めると思い、2006年に入社し今に至ります。もちろん先代などの理解力、財務、その他知識などの準備も当然必要ですが、より良い会社にしていくためには経営をただ待っているのではなく、良い意味で経営を奪いにいこうという思いが当時強かったかもしれません。実際やりがいがありますからね、この仕事は。

-常に気を付けていることは。

当社はフットスイッチ専業として事業を行っているため、長年コツコツ積み重ねた技術の蓄積とノウハウがあるのが強みです。一方、同じことをやっているとそれしか見えなくなってしまいます。現場に行き、効率が上げられる所が無いかなど、固定概念を無くし第三者的な視点で常に何かを変化させることに気を付けています。

-オジデンの強みについて教えてください。

毎年、当社製品を実際に現場で使っていただいているユーザーに対してアンケートなどの調査も行っています。フットスイッチは足で踏み込むという使い方のため、強度や耐久性が基本性能となり、愚直にそれらを追い求めてきたため、基本性能は非常に高い評価を頂いています。カスタマイズ力や顧客対応力にも自信があり、カタログ標準品以外の製品も多くなってきています。一方で、性能とは別に医療機器関係を中心にデザイン性に関する要望も多くなってきました。

-グッドデザイン賞はその様な流れからですか?

デザインの好みは人それぞれ十人十色ですが、より多くの方に評価していただけると考え、プロジェクトを進めました。近年受賞するには製品本体のデザインだけではなく、コンセプトやユーザーへの配慮、製品の裏側に潜むプロセス、思想、意義など、さまざまな面を考慮し、総合的に判断されます。実際にカタチがあるもの以外にも、各種サービスやソフトウエア、ビジネスモデルなども受賞対象になっています。

そのため、使う人、使う状況を配慮したデザインに留意しながらフットスイッチ自体の立ち位置にもあらためて注意しました。フットスイッチはあくまでも装置から見ると一部品にしかすぎません。あえてシンプルにして脇役の立場に徹しながら、人とシステムとの接点という重要な役割をしっかり担える様にし、機能性も妥協せずに開発しました。

-GSシリーズについて。

従来から性能には自信がありましたので「デザイン性というニーズ」にも応えたいというプライドで創ったのがGSシリーズです。デザイン性もさることながら、多種多様なニーズに対応できるよう、今までにないジョイントパーツによって任意の数の基本ユニットを連結、増設していけるシステムにしています。

フットスイッチ
GSシリーズ

また、材質を見直して操作音や触感、軽さ、清潔感、親しみやすさなどの使い心地に対する配慮もしています。もちろん耐久性や対環境性の向上といった基本性能も磨き上げています。実際に市場に認めてもらえていることで、機器メーカーと一緒にビジネスを進めるパートナーとして、良い関係構築もできはじめました。関係構築ができると、顧客からもより相談していただきやすくなり、良い循環がまわり始めます。搭載製品によってはフットスイッチが製品自体の規格取得に関わるものも多く、任せてもらう責任も感じています。

-今後について。

とにかくフットスイッチ業界を盛り上げていきたいです。ビジネスは人が作るもので、自分の利益だけを追い求めるとうまくいきません。販売店、採用いただく装置メーカーや実際に使っていただいているユーザーの使い勝手を考えながら、引き続き設備投資、開発投資を積極的に行って品質向上を継続していきます。

Bluetoothを使った無線フットスイッチや、業界特化型の高品質・低コスト製品の開発なども進めていき、安全性・経済性を尊重し、地球環境に貢献したものづくりを行っていきます。