鳥居電業「IoTでの市場変化に対応」池田 茂 代表取締役社長

2017年3月期の売り上げは前期比横ばいぐらいとなりそうだ。当社の顧客のひとつである医療機器関連が堅調に推移しており、また、FA機器もさほど悪いとはいえないが、FPD(フラットパネルディスプレイ)以外は市場の力強さに欠ける。

こうした中で、昨年春に子会社にした高砂電気商事は、仕入れの商材が広がったことで、従来顧客との強いつながりがさらに太くなり、売り上げ、利益とも拡大するなど、好結果につながっている。また、中国・上海の販売会社も設立10年を超え、累損を一掃し、16年度は配当できる状況にまで成長している。中国ローカルの顧客も増加しており、継続して取り組んできた成果として表れてきている。

国際情勢が混迷する中で、FA関連業界もIoTやインダストリー4.0などが、言葉先行から少しずつ具現化した形で見えはじめてきた感じがする。ビッグデータの情報処理をこれまでのPLCやセンサがもっと進化した形で対応が求められると見ており、スマート工場やIoTにつながるエッジコンピュータや新しいセンサなどの新領域のFA機器の市場が出現するのではないかと思う。当然のことながらここではAI技術などが大きな役割を果たすことになるだろう。ロボットの活用を含め、もう一度こういった流れをしっかりと見ていく必要がある。

このほど、流体制御メーカーのヘンミ計算尺と代理店契約を結んだが、今後市場構造が大きく変化することが予想される中で、どんな状況になっても対応できるようにするには、販売商品の間口拡大と市場での情報収集が大きな鍵になってくると思う。営業がアンテナの感度を研ぎ澄ましながら、2025年の創業100周年に向けたロードマップを着実に遂行していきたいと考えている。

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