Weekly サイエンス

■富士通研究所がスマホと周辺デバイスをつなげるWebOS技術を開発

富士通研究所は、スマートフォンと、その周辺デバイスを簡単につなぐことができるWebOS技術を開発した。

これにより電子機器やセンサなどの周辺デバイスをOSに依存せずに自動的に接続して使えるようになる。

従来スマートフォンやタブレットなどの端末で周辺デバイスを利用するには、OSや周辺デバイスごとに専用アプリケーションが必要だった。

今回の技術により、端末上でWebアプリケーションから周辺デバイスを制御でき、さらにクラウドサービスと周辺デバイスの接続を自由に組み合わせられるようになった。

サービス事業者やデバイスメーカはOSに依存しないアプリケーションやドライバ開発ができ、開発工数を削減可能。

ユーザはデバイスを端末につなぐだけのプラグ&プレイで利用できるようになる。

■東京大学工学部・山田淳夫教授らの研究グループが次世代電池のプロトタイプを開発

東京大学工学部大学院工学系研究科化学システム工学専攻の山田淳夫教授らの研究グループは、ナトリウムイオン電池のマイナス電極を開発し、リチウムイオン電池の代替となる次世代電池のプロトタイプを完成させた。

2次電池として広く普及しているリチウムイオン電池は希少元素を使用し、コストと特定国への資源依存が課題とされていた。ナトリウムイオン電池は、この代替として実現が急がれていた。

今回の研究により、チタンと炭素から構成されるシート状の化合物が多量のナトリウムイオンを吸蔵・放出することを発見し、これをマイナス極としてナトリウムイオン電池のプロトタイプを作製。

急速充電、長時間の電流供給、充放電を繰り返しても劣化しない安定性などの次世代電池に必要な性能を満たすことを確認した。

■東京大学・西原寛教授らのグループが、機能性ナノシートをボトムアップ型で創製に成功

東京大学大学院理学系研究科化学専攻の西原寛教授らの研究グループは、新規ナノ材料として注目を集める「ナノシート」について、光電変換機能を示すジピリン亜鉛錯体ナノシートをボトムアップ型で創製することに成功した。

ナノシートは高キャリア移動度、高熱伝導性など特異な物性を示し、エレクトロニクスなどで技術革新をもたらすと言われる。

創製方法にはトップダウン型と、構成要素から紡ぎ上げるボトムアップ型があり、現在は前者が主流となっている。ボトムアップ型は構造や組成の自由度が高い半面、構造構築手法の研究が主で、ナノ材料としては未知数だった。

今回、ボトムアップ型で光電変換機能を示すナノシート開発に成功したことにより、イノベーション創成に繋げたいとしている。

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