灯台(2014年7月9日)

水素と酸素を化学反応させて電気をつくる「燃料電池」を搭載してモーターで走行する燃料電池の乗用車が1台約700万円で発売されるという。開発当初は1台1億円ぐらいになるという試算が出されていたが、10分の1以下の価格に下がった。それでも通常のガソリン車に比べると3倍以上の価格になり、依然高級なクルマと言える。

燃料電池車は無尽蔵な水素を原料にし、走行時にCO2などの有害な排気ガスを出さないことなどから、究極のエコカーとも言われている。表面的には確かにこれ以上のエコカーはないような感じだが、何事にも裏があるようだ。無限と言われる水素を作るために電気を使って化学反応を起こす必要があるため、その電気を得るために化石燃料などを使って発電するということが起こる。同様なことはハイブリッドカーや電気自動車でも。表面的には環境に優しいように見えても、どこかに環境への負荷が生じている。

地球温暖化防止につながると言えば原子力発電が一番効率的と言われてきた。しかし、福島原発事故を見るにつけ、その及ぼす後遺症は、地球の温暖化問題以上に影響が大きい。電気エネルギーの活用は文明進歩上の点からも止められないだけに、エネルギーの有効活用に向けた取り組みのレベルを一段と上げる必要がありそうだ。

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