スワロー電機が加圧式巻線機導入 トランスの生産性、大幅向上

スワロー電機(大阪市東住吉区桑津2―6―32、TEL06―6719―8100、河原実社長)は、中型・大型のトランス製造で、整列した密巻と、生産のスピードアップなどを図るため、加圧式巻線機と、乾燥能力が向上した乾燥装置を導入した。

同社は、電力分野向けに各種の大型・中型トランスを提供しており、最近ではPV(太陽光発電)システム用の大型トランスが好調に推移している。一方、大型のトランスの製造は巻線作業が難しく、これまではかなりの時間と労力を必要としていた。

導入した加圧式巻線機は、1000kVAクラスの大型トランスもスピーディな密巻が可能で、巻線能力は約2倍になった。これまで1人で2日半かかっていた巻線工程を1日で行えるようになり、巻線時の余分な銅も出ることがなく、無駄も省ける。

さらに、大容量で送風機能をアップした大型の乾燥装置も導入した。送風能力は約1・5倍で、H種、B種などのトランスの乾燥時間が25%から30%ほど短縮できる。

PVシステムは、システム内のパワーコンディショナーの出力回路で、V(S)相を接続するために、専用の絶縁トランスが必要で、また電力会社の系統に直結する場合も昇圧トランスが必要。

こうしたPVシステム用のトランスとして、三相トランス、昇圧トランスをそろえているが、今回の設備投資により、大型や中型トランスの受注増に対応する方針。

同社は、業界で初めてねじアップ式端子台を備えたトランスを開発し、特許を取得するなど、トランスの結線時間の大幅短縮とともに、高性能と安全性を兼ね備えた各種のトランスを開発・発売している。

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