豊澄電源機器 営業の意識改革を徹底 黒川昇代表取締役社長

昨年は、当社にとって大きなイベントがあった。

当社発祥の地である秋葉原ラジオストアーが閉館した。64年の歴史が幕を閉じたのは、さびしく残念でもある。お客様には感謝している。今後は、なお一層メーカーとしての役割を充実させていく。

ところで、景気は昨年が底と思う。今年は、設備投資の増加が期待できる。為替レートの円安がこのまま推移し、TPP参加が決まれば、輸出産業が設備を導入する。大震災復興投資や東京オリンピックなど社会インフラ系の投資も増える。材料の高騰、消費税引き上げによる消費マインドの一時の低下といったマイナス要因を差し引いてもプラス成長になると思う。設備投資に影響される我々トランス業界も昨年より経営環境は良くなる。

今9月期売り上げは、前期比30%増加を目標にしている。今までのやり方では不可能な数字かもしれないが、今までと違うことをやれば、可能になる。

そのため、第一に営業改革を徹底する。現在の営業スタイルを捨て、提案型営業に徹する。メーカーとしての意識を持ち、行動力を上げる。

TPP参加で農業が潰れるといわれるが、品質で十分に対抗できる。和食が無形文化遺産に正式に登録されたが、品質の競争では日本は強い。当社のトランスも品質が強みのひとつである。海外規格を早くから取得し、海外PL保険にも入っている。

関税障壁を低くすれば、海外製品と同じ土俵に上がり、販売できる。品質・納期・保証体制で自信があるので、営業力が決め手となる。時代に即した営業を構築する。

昨年、ノイズ防止トランスのシリーズを拡充させたが、今年は売り上げに貢献するものと期待を寄せている。新製品も発売する。

さらに、1人当たりの生産性も向上させる。製造は人材育成と合理的な設計、製造を追求する。

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