製造・技術展望 自動認識機器 日進月歩のバーコードシステム

バーコード、RFID、バイオメトリクスなどの自動認識機器の市場は、トレーサビリティや物流システムの効率化ニーズなどを背景に、需要が拡大している。

日本自動認識システム協会(JAISA)の出荷統計によると、2012年出荷金額は前年比8・9%増の2297億円となっている。13年は景気回復による製造業の設備投資への期待、RFIDのUHF帯での周波数移行による需要増、NFC(近距離無線通信技術)を利用したソリューションの拡大、スマートフォンやタブレットとの連携、特定大手運輸業への特需、消費税率変更による需要などにより2・4%増の2351億円を予測している。現状、製造業の設備投資は、自動車関連や3品(食品・薬品・化粧品)関連を中心に堅調で、ここにきて半導体製造関連向けも上昇してきた。製品品質向上に向けたトレーサビリティの強化を目指しており、バーコードシステム、RFIDシステムなどに加え、周辺のレーザーなどのマーキングシステムにも波及している。

また、物流関係も堅調で、輸送業者の物流業務効率化に向けた大型投資が継続しており、特に通信販売市場の拡大により、出荷体制の効率を上げようと意欲的な投資を行っている。LCC(ローコストキャリア)に代表される効率的な運営により低価格の運賃で運航サービスを提供する航空会社の浸透もあり、搭乗から手荷物搬送などの効率化を推進するうえでも、自動認識機器は大きなファクターを担っている。特にバーコードシステムは高い認識率と高速読み取りで日進月歩の技術改良が行われている。

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