配電制御システム トップランナー変圧器2014JSIAが周知徹底 第二次判断基準への切換え義務化 JSIA関西支部大阪で優良工場指定講習会

改正省エネ法により、受配電盤に搭載するトップランナー変圧器は、2014年度から第二次判断基準への切り替えが義務付けられる。そのため、日本配電制御システム工業会では、全国で開催のJSIA優良工場指定講習会で日本電機工業会の協力を得てテーマに取り上げ、周知徹底を図っている。そこで、トップランナー変圧器についてまとめてみた。トップランナー方式とは、省エネルギー基準を定める方式の一つで、出荷される製品の省エネルギー基準を、現在商品化されている最高性能の製品以上に定める方式のこと。

変圧器や自動車、エアコン、テレビ、冷蔵庫など全23機器が対象となっており、トップランナー方式の基準をクリアした変圧器をトップランナー変圧器という。

06年に油入変圧器、07年にモールド変圧器の第一次判断基準がスタート、トップランナー変圧器が誕生し、旧製品と比較し、32・8%のエネルギー消費効率を達成した。さらに、変圧器の機能向上と省エネ化を図るため、12年3月に第二次判断基準が告示され、トップランナー変圧器2014の普及に向けての体制がスタートした。

トップランナー変圧器2014の適用範囲は、第一次判断基準と同様、高圧受配電用油入変圧器とモールド変圧器が対象。容量は単相10~500kVA、三相20~2000kVA、電圧は一次電圧6kVまたは3kV、二次電圧は100V~600Vとなっている。

目標年度は油入変圧器、モールド変圧器とも14年4月。目標基準値における基準負荷率は、500kVA以下が40%、500kVA超えが50%で、目標値を達成すれば一次判断基準と合わせ、43%のエネルギー消費効率の改善に寄与することになる。

第二次判断基準以前の変圧器の稼働台数は約260万台、このうち稼働が20年を超えたものは約100万台で、これを第二次判断基準へ更新した場合の省エネ効果・改善率は、旧JIS製品で約60%、前JIS製品で約40%となる。

変圧器は、電気エネルギー変換効率が98%を超える効率の良い機器だが、トップランナー変圧器2014の変換効率は、約99%という世界最高水準を達成するもので、電気料金面でも旧JIS製品の約40%も高効率になる。

大きな省エネ効果と、CO²発生量削減効果を得るためには、旧型変圧器のリプレースが効果的で、日本電機工業会(JEMA)ではトップランナー変圧器2014への切り替えを推奨している。特に30年程度稼働した変圧器は、物理的寿命を迎えていなくても、省エネ面、長期安定性などの観点から更新時期に達しているといえる。

さらに、JEMAでは、トップランナー変圧器2014の普及に向け、製品開発の促進と規格の制定、広報活動を活発化させる方針で、これらに加え、耐震強度の考え方の提案、ダイヤル温度計など付属品の共通化、廃油弁・廃油栓の標準装備、二次端子の接続取り合いの共通化などについても取り組みを強化する方針である。
日本配電制御システム工業会(JSIA、丹羽一郎会長)関西支部はこのほど、「第14回JSIA優良工場指定講習会」を開催、優良工場以外からの聴講者もあり38人が出席した。

JSIA優良工場は、優れた品質保証体制と優秀な製造技術を有する工場を、JSIAが認定する独自の制度で、顧客が配電盤メーカーを選択する時の判断材料の一つとして機能している。

認定の審査基準は、「高水準の品質保証体制の確立と維持」、「配電盤メーカーとしての高い技術力の確保」、「製造技術に対する不断のレベルアップ」、「万一の場合の補償体制の確立」(PL保険の加入など)の4点。

ISO9001認証取得工場と同等以上の高い品質保証体制を保持しており、高い技術力の確保とレベルアップを図るため、設計・製造・検査の国家資格等保持技術者の在籍と、指定講習会の受講を義務づけている。優良工場出荷製品には、製品に「efマーク」のラベルが貼り付けられる。

今回の指定講習会には、日本電機工業会(JEMA)も協賛して講師を務めた。また優良工場以外からも聴講者があり、新しい技術の動向が学べると同時に、日ごろ聞けない問題や課題などについて、活発な質疑応答が行われた。

講習会のテーマと講師は次の通り。

▽「低圧遮断器のJIS規格について」(配線用遮断器・漏電遮断器)=坪井俊治氏(JEMA)▽「トップランナー変圧器第二次基準2014年スタート」=秋田聡氏(同)▽「優良工場認定制度における工場審査時の方向性について」=河原木豊氏(JSIA)▽「キュービクル式高圧受電設備の温度上昇対策と技術動向」=木賊勝信(同)。

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