来年、創業50周年迎える相原電機 新製品群事業化へ全社挙げて取組む

相原電機(大阪市平野区瓜破4―2―32、tel06―6707―3456、城岡充男社長)は、中期3カ年計画の最大のテーマである「新分野への注力」に全社挙げ取り組んでいるが、今年1月からこれに基づいた新製品を順次販売しており、売り上げ増につながっている。創業50周年を迎える来年までに、これらの新製品群を事業の形にしていく方針である。

同社は現在、中期3カ年計画「大河」の最終年度に入っているが、この計画の最大テーマである新分野への注力の成就に向け、各種リアクトルや非接触給電システムなどの新製品群の販売を積極的に展開している。

同社のリアクトル関連の新製品は、汎用インバータ用リアクトル、高周波リアクトルなどがある。汎用インバータ用直流リアクトルは、入力力率を改善するとともに高調波電流を阻止し、コンデンサの焼損を防止する特徴があり、直流電源に直列に接続し電流の脈動を平滑化させる機能も備えている。同社では2011年から汎用インバータ用交流リアクトルを販売しており、今後、交流タイプ、直流タイプともにシリーズ化し、ラインアップの拡充を図る。

高周波リアクトルは、ソーラー発電の変圧用途向けに販売を伸ばしている。高周波リアクトルは、非晶質ナノ合金ファインメットカットコアを採用し、小型ながら低損失、低騒音を実現している。ソーラー発電用途以外でもパワー半導体向けなどに応用できる。

非接触給電システムは昨年、システムの核となる基板とコイルのソフトウェアが完成し、このシステムを応用した「非接触給電によるDC―DCコンバータ」を今年1月から発売した。「次世代の変圧器」として、ACコンバータなど同システムを応用した製品を順次開発し、事業の柱に育てていく。同システムの最大の特徴は、20センチくらいの厚みならコンクリートや水など、金属以外であれば給電が可能なこと。直流電源装置やバッテリチャージャーなどのハードウェアを組み合わせることで、コンベヤー給電や無人給電システム、UPS(無停電電源装置)、インバータなど様々な分野に応用できる。

同社ではさらにスマートハウス用トランスも開発し、試験販売を行っている。城岡社長は「電源を取り巻く環境は大きく変化している。電源にかかわる専門メーカーとして技術力を発揮、50周年に向け新製品群を事業の形にし『大河』を締めくくりたい」としている。

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