分岐点

韓国の玄関口、人口1000万人のソウル市。熟成しつつある大都市の風が空港から中心街に向かうなかで耳目に吹き込まれた。街並みが落ち着き、路地裏も清掃が行き届いている。洗車された自動車は渋滞に苛立つことなく行き交っている。人々の心の豊かさが、ソウル市の形を上品に仕上げている。

が、FA市場は成長段階だ。4月上旬にソウル市で開かれたFA関連の総合展示会は、韓国の2大制御機器メーカーや新興の専門メーカーが意欲的に出展していた。韓国はサムスン、大宇、現代、SK、LGの5大財閥が産業を牽引してきたが、政府は裾野拡大へ中小製造業の育成に乗り出している。

制御機器の需要先であるIT製造装置、素材、工作機械やロボットも育成産業の対象である。成長が見込まれる韓国FA市場に対し、欧米の電機メーカーや制御機器・ボックス専門メーカーが海外規格取得品で攻め、台湾や中国メーカーも価格面で開拓に余念がない。市場は国の壁を乗り越えた。

昨年の外国直接投資は136億7000万ドルに達し、日本からは22億8400万ドル。帝人、東レ、イビデンなど素材メーカーが多いが、機械装置関連も機を窺っている。制御機器業界にとり、無視できない市場である。

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