わが社の’12経営戦略 独自新製品で内需開拓 ケージーエンス

昨年は、欧米の経済状況の悪化、円高から厳しい一年となった。いかに原価を下げるかに取り組んだが限界にきており、利益を出していくのが難しい状況にある。このため内需開拓に向け新製品の開発を積極的に行った。60期となる来期(6月決算)に向けて、独自の製品づくりに励み再構築していく計画である。

VIP機器(視覚障害者用機器)、ソレノイド、TI(触覚情報)機器のそれぞれの部門で、これまで培ってきた技術を生かした新製品を開発、内需を開拓することに着手した。今下期から売上げの15~20%を占めるくらいの結果を出したい。

VIP機器部門では、昨年11月から発売したブレイルスタディが点字を一人で学べる世界で初めての製品として注目されている。音声出力と文字表示で点字が学べ、サポート者の対面指導も楽にできる。英語、独語版の発売も計画している。

ソレノイドは、上海への生産移転を進めていたが、立ち上げが難しく相当な遅れが出た。今年の6月までには、当初の計画通り国内生産からの全面移管を行いたい。

また、同部門の技術を生かした新製品として地震感知ストッパーを開発した。試行錯誤したが、震度6強の耐震度を実証し、1月から発売する。このストッパーは、地震発生時にキャスター付き機器を床に固定、転倒や移動を防ぐ。病院での医療機器を搭載したキャスターでの採用を見込んでいる。地震発生時に、防塵カバーが開くとともに耐震マットが床に張り付く構造で、ソレノイドを利用している。

また、地震センサーも独自に開発、新しい市場でセンサー単品での販売も予定している。

TI機器は産学協同で用途開発を行いつつある。新規分野も現有の社員がセールスエンジニアとして取り組む。

われわれの技術領域で、なくてはならない物を作っていきたい。

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