わが社の’12経営戦略 次の次の舞台への準備 多摩川精機

昨年は自然災害に泣いた一年だった。そして地球上のどこで何があっても、直ちにその影響が世界中に及ぶことが証明された一年だった。

今年は「グローバル」が代名詞にふさわしい新年である。

日本では戦後の高度成長時代から、低成長時代を経て、いよいよ今度はグローバルの時代へと舞台は変わり始める。

先進国も新興国もない技術の平坦な時代である。

市場は限りなく一つになり、どこでどのようにつくられても同一条件で競争する、原始経済にも似た水平分業の時代である。

オートメーションという技術は、高度成長と賃金上昇を背景に、労働集約産業から知識産業への橋渡し役を買って出たハイテク技術で、頼りがいのある技術だったように思う。

しかし、その舞台は今や日本から中国へと移り始めている。

私は、産業は回り舞台のようだと言ってきた。まさに今、この40年間正面舞台を飾った産業が、中国へと移り、日本では新しい舞台を迎えようとしている。

HVやEVなどはその代表であり、航空機産業もそうだ。

私たちは新しい時代の乗物産業を、広くモバイル産業と定義して取り組んでいる。乗物は人間の遠くへ、速く、そしてすぐ行きたいという欲望を満たしながら進化した。

これからはそれが地球の負荷にならないことを目指して、開発は進むだろう。

また、人間には健康で長生きしたいという根元的な欲望があり、産業・技術を育てる源泉になっている。

当社ではその日のために医・工の技術をミックスする、新世代の産業にあやかりたいとバイオの分野にも研究投資を始めた。

昨年末にはバイオトロニックス研究所を設けた。次の次の舞台への準備と思っている。

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