急速に需要が回復する光電・近接センサ 新エネルギー分野、安全・防犯関連などに期待

光電・近接センサ市場は、電機・自動車関連市場の急速な回復を受け需要が大幅に伸びている。日本電気制御機器工業会(NECA)の検出用スイッチの出荷統計では、09年度の上期(09年4~9月)は、355億円で対前年比58・4%、対前期比87・1%であったが、後半から急速に回復し、下期(10月~10年3月)は488億円、前年比で26・7%増、前期比で45・4%増と回復、年間では824億円(前年比14・2%減)となった。国内市場は工作機械関連が停滞気味だが、電機機器、自動車関連、半導体製造装置関連の設備投資が順調である。輸出も中国を中心にアジア地区での需要が大きく回復、NECAの下期の輸出統計では前年比56・2%増、前期比70・4%増と極めて高い伸び率を示している。さらに、新エネルギー関連向けのほか、安全・防犯分野などでも需要が急拡大しており、今年は大きく市場が動きそうである。

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